Vol.178

高精彩インキ(高品位・高精細スクリーンインキ)の

7つの便益のご紹介

スクリーン印刷の新しい可能性を期待されるデザイナー・技術者様へ

高精彩インキ(高品位・高精細スクリーンインキ)が、お客様にご提供する7つの便益をご紹介致します。
注)高精彩インキ(高品位・高精細スクリーンインキ)は、特許取得済です。

1. 高精彩インキ(高品位・高精細スクリーンインキ)の7つの便益

高精彩インキ(高品位・高精細スクリーンインキ)が、ご提供する7つの便益は以下の通りです。全ての便益が今まで実現不可能だったものばかりです。

なお、この高品位・高精細スクリーンインキは、下記に示す通り非常に優れた加飾印刷性を有します。そのため、細線のみを表す『高精細』では無く、より幅の広い加飾にご利用頂けるように彩(いろどり)を表す『高精彩インキ』と命名されております。

  1. 微細印刷性
    100µmのラインを100~116µmの精度で印刷可能 (30µmの実績あり)
  2. ベタと細線の同時印刷
    面とグラデーション、細線が混在するパターンを一つの版で印刷可能
  3. ソーエッジ対応性(印刷境界線の凹凸の解決)
    ソーエッジが10µm以下の綺麗な直線と円を印刷可能
  4. 連続印刷性
    1500枚の連続印刷を行っても、細線とドットに変化なく印刷可能
  5. 高速印刷性
    シリンダー印刷機により、800~1500枚/時の速度で微細印刷が可能
  6. 再印刷性
    インキを版に被せた状態で1時間印刷機を停止した後でも印刷の再開が可能
  7. 刷版洗浄回数の削減
    300枚に一回の版洗浄を1500枚に一回に削減が可能

2. 加飾性、品質の向上に関係する便益のご紹介

第1の便益:微細印刷性

  現行インキ 高精彩インキ
(高品位・高精細インキ)
細線 100µmの細線を印刷すると片側ダレ幅が20µm(ライン幅約140µm)程に太ってしまう。 100µmの細線では片側ダレ幅が8µm以下(ライン幅100~116µm)の安定した印刷が可能。
グラデーション ドットゲインしてしまう。 安定して印刷が可能。
抜き文字印刷 100µmの抜き文字が細ったり、擦れてしまう。 100µmの抜き文字が安定して印刷出来る。
ベタ部もピンホールがなく印刷が可能。

 

第2の便益:ベタと細線の同時印刷

従来インキ ベタと細線を同時に印刷すると、線の滲み・飛び散り・擦れが発生してしまう。
高精彩インキ ベタと細線(微細デザイン)を一つの版で同時に印刷する事が可能。

 

第3の便益:ソーエッジ対応性(印刷境界線の凹凸の解決)

従来インキ ラインに凹凸が目立つ。真円の抜き印刷では、曲線に凹凸や円に歪みが出る。
高精彩インキ 凹凸10µm以下のライン、凹凸10µm以下の抜き印刷の円が可能。

 

– 半自動でガラスに白インキを印刷。その50枚目の比較
印刷条件:ポリエステル版(L420メッシュ 線径27µm)。上から下に印刷。

従来インキ 50µmレベルの凹凸がある。
高精彩インキ 殆ど凹凸の発生なし。

3.生産性、作業性向上に関係する便益のご紹介

第4の便益:連続印刷性

従来インキ 100µmのラインを印刷した時点で片側20µm(ライン幅約140µm)程度に太ってしまった。
300枚印刷するとインキの飛び散りが発生する。
高精彩インキ XERで100µmのラインを印刷した際は、半自動印刷で400枚、全自動印刷にて1500枚を印刷しても片側8µm以下(ライン幅100~116µm)で安定印刷が可能。

印刷条件: ポリエステル版(L355メッシュ、線径27µm)

従来インキ(ERX-971墨)

50枚目
ダレによりラインが太っているが、
かろうじてNGではない状態。

僅か100枚目でもNG
ダレによるラインの太りに加えて
インキの飛び散りが発生。

高精彩インキ(XER-971墨)

50枚目
ダレによるラインの太り・凹凸もない
美しいラインを実現。

1500枚目
版の洗浄などの中断もなく、1500枚目も
美しいライン&スペースを実現。

 

第5の便益:高速印刷性

従来インキ 100µmのライン印刷を全自動で安定して印刷が出来ない。
高精彩インキ 100µmのライン印刷においても以下の速度で全自動印刷が可能。
XER:800~1500shot/h
XIP-HF:800~1000shot/h
XFM:800~1000shot/h

 

第6の便益:再印刷性

従来インキ 版上にインキを3~5分放置すると版を拭く必要がある。
高精彩インキ 1時間版上にインキを放置してもヤレ刷りを5枚行い、印刷する事が可能。

 

第7の便益:版の洗浄回数の削減

従来インキ 印刷するデザインにもよるが、版洗浄が20分に1回程度必要となる。
(300枚に一回程度)
高精彩インキ 細かいデザインの印刷でも版洗浄は90分に1回程度で済む。
(1500枚に一回程度)

 

4. 高精彩インキ(高品位・高精細スクリーンインキ)の製品情報

品種 XERシリーズ XIP-HFシリーズ XGL-HFシリーズ XFMシリーズ
タイプ 1液硬化型 2液硬化型 2液硬化型 1液硬化型
対応原反 処理PET・PC 処理PET・PC ガラス PC
用途 銘鈑印刷用 射出成形対応 ガラス印刷専用 熱成形(真空成形)対応