ミラーインキ(鏡面インキ) によるメッキ代替
メッキ代替とは何か?
ミラーインキ(鏡面インキ)の特許によって鏡面を持った金属光沢を表現
(特許3151606, 特許3837597, 特許3837596)
メッキ代替とは従来のメッキ工法をミラーインキ(鏡面インキ)によって代替する工法です。
また、単なる工法の代替ではなく、今まではメッキを利用することができなかった材質・デザインにもメッキのような金属調の加飾表現を可能とする工法でもあります。
ミラーインキ(鏡面インキ)の仕組み
ミラーインキ(鏡面インキ)の仕組みは下記の通りです。
アルミ粉を平行に並べることでシート側から見ると鏡面反射(正反射)を実現し、高い輝度を表現します。
注) 鏡面性は、印刷面ではなくシート側にのみに現れます。
FIM適応樹脂シートとインキ、及び成形樹脂(ミラーインキ編)
赤のライン:シートがPC、PC/PBTの場合は、ミラーインキの裏押えにはMIBインキを、バインダーはIMB-HF009をご利用ください(*IMB-HF009バインダーはPCシート専用)。
なお、成形樹脂にはPC、PC/ABS、PMMAを推奨致します。
青のライン:シートがPMMA、PETの場合は、ミラーインキの裏押えにはIPX-HFインキを、バインダーにはIMB-HF006バインダーをご利用ください。
なお、成形樹脂はPC、PC/ABS、PMMA、ABS、ASをご利用いただけます。
新製品のご紹介:MIR-41000 ミラーシルバー
MIR-41000ミラーシルバー(ポリカーボネート、処理PET用超光沢インキ)は、ポリカーボネート、処理PET素材に対する印刷適性の優れたスクリーン印刷用ミラーインキ(鏡面インキ)です。
塩酢ビ系樹脂を使用していない為、人体・環境に優しいインキ設計となっております。メッキ代替として環境面、コスト面でメリットがあり、家電製品、携帯電話、その他の製品への展開が出来ます。
用途
- 各種ポリカーボネート、処理PET素材への印刷で、ホットスタンプ箔・蒸着フィルム・メッキの代替に最適です。
- 家電製品の表示パネル、携帯電話のテンキー、メンブレンスイッチ、その他の製品への展開が可能です。
特徴
- 印刷適性に優れる
従来のミラーインキと比較してチキソ性が高く印刷に適した粘度であり、印刷適性に優れる。抜き文字、凸文字等の印刷パターンにも適しています。 - 優れた鏡面形成
印刷適性とコストダウン 当社MIR-8100ミラーシルバーと比較して鏡面形成、印刷適性に優れ、コスト削減が期待出来ます。 - 環境に優しい
メッキのような有害物質や塩酢ビ系樹脂を使用していない為、環境に対する安全性が高くなります。
次号は、MIR41000ミラーシルバー・新開発高輝度MIRインキ(鏡面インキ)をご紹介致します。