ダミー缶とその印刷用インキの特徴
ダミー缶用スクリーンインキ
コーヒー、お茶、スポーツドリンク等の自動販売機が駅や町角に多数設置されており、ダミー缶と呼ばれている商品見本が展示されています。
自動販売機で展示されている商品見本は、消費者の購買意欲をそそる様、より美しく綺麗に見えることが要求されます、また、夜も綺麗に見える内照式での展示がなされています。
本物の製品を商品見本として用いると、直射日光等の影響により、色褪せ・黄変・劣化が起こります、そのため、展示物として製品により近い仕上がりで耐光性の優れるダミー缶が作成されております。
今回は、ダミー缶の種類・特徴と、弊社のダミー缶用印刷インキの特徴について御説明いたします。
1. ダミー缶印刷物に求められること
ダミー缶は自動販売機の中に展示されている商品見本です,昼も夜も展示されたダミー缶がより、綺麗に見えることが要求されます。
ダミー缶印刷物には以下のような性能が要求されます。
*より本物の製品に近い色相と形状であること。
*昼も夜も、本物に近い仕上がりで見えること。
*より鮮やかで、購買意欲をそそる仕上がりであること。
2. ダミー缶印刷用インキに求められる性能
ダミー缶印刷用インキには次のような性能が要求されます。
*耐候(光)性に優れること
*耐熱性に優れること
*加工適性に優れていること
ダミー缶の形状により打ち抜き加工性、金型成形性、真空成形性を有する。
3. ダミー缶の形状
製品の形状に合せてダミー缶の作成を行います、コーヒー缶などは平面印刷物を単に丸め、巻きつけて作成します。お茶などのペットボトルは印刷後真空成形を行い半面立体計で、より本物の製品に近い形に仕上げております、主な形状を分類すると以下の様になります。
作成方法 | シート状の印刷物を筒状の成形品に巻き付ける。 | シートに印刷を行い、トリプルネックなどの簡単な型押しした物を成形品に取り付ける。 | 真空成形機により飲料水の缶、ペットボトルの半面立体成形物を取り付ける。 | |
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加 工 方 法 |
打ち抜き加工 | 良好 | 良好 | 良好 |
金型成形加工 | - | 良好 | - | |
真空成型加工 | - | - | 良好 | |
使用製品 | 缶コーヒーなど | 350ml缶など | ペットボトル等殆どのものに対応 |
4. 弊社ダミー缶用印刷インキ
弊社のダミー缶印刷用インキは使用するシートと目的に応じた、加工成形条件に対応して以下の様に設定されております。
印刷素材 | PET | 処理PET、PC、PC/PETG積層板 | ||
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使用インキシリーズ | EG | VG・VS | FOM | |
インキタイプ | 溶剤1液型 | 溶剤1液型 | 溶剤1液型 | |
特徴 | 処理PET及びPC原反への密着性を有する。 | 各種PET原反への密着性を有する | 耐熱性・伸び性が優れ、真空成形加工に特にすぐれております。 | |
加 工 方 法 |
打ち抜き加工 | 良好 | 良好 | 良好 |
金型成形加工 | 良好 | 良好 | 良好 | |
真空成型加工 | - | - | 良好 |
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