製品概要

SP-5110 AUクリアーはイソシアネート硬化型のウレタン系のクリアーで、VKインキのスクリーン印刷用オーバーコートクリアーとして開発されました。二液硬化型クリアーで、優れた光沢をもち、かつ耐候性、耐性も共に優れております。自動車、オートバイなどに使用される塩ビステッカー用のオーバーコートクリアーとして最適です。

用途

  • ステッカー
    自動車、オートバイなどのフリートマーキング印刷のオーバーコートクリアー
    屋外看板に使われる高耐候性の塩ビステッカー用のオーバーコートクリアー
  • 自動車・バイク

  • 家電(IoT)

  • スマホ・タブレット・スマートウォッチ

  • センサー

  • ゲーム

  • その他

特長・機能

  • グロスクリアーで「SP-3100 AU クリアー」よりも耐候性が優れています。
  • 塩ビステッカーへの接着性に優れています。
  • ポットライフが長く、8時間程度使用できます。

基材

  • 塩ビ

希釈

  • Z-704溶剤(標準) 希釈10~15%

硬化剤・補強剤混合

  • 210硬化剤 13%(標準) ポットライフ8時間
  • ※ポットライフを経過するとインキはゲル化します。 使用する分だけ、調合するようにして下さい。

推奨洗浄剤

  • スクリーン洗剤L2

メッシュ

  • T-150メッシュ (T-150のとき、印刷面積は約15~25m2/kg)

乾燥

  • 70℃ 90分
  • ※インキ、フィルムに残留溶剤が残ると粘着力、耐候性が劣る傾向があります。 残留溶剤が残らないように十分な硬化、乾燥を行う必要があります。 70℃,90分乾燥を推奨します。
  • ※70℃ 90分乾燥後、15時間程ラックに放置後、取り込み積み重ねて下さい。
  • ※アプリケーションテープは乾燥後、更に24時間経過した後に貼り付けて下さい。

注意

  • 製品化前の確認:原反・工程・印刷・乾燥条件の違いにより接着性、耐性が変化する事があります。量産印刷前には必ず接着性や耐性を確認して下さい。
  • インキの品質安全期間:未開封で製造日より24か月
  • 消泡剤などが経時で分離する事があります。ご使用前にインキを十分に撹拌して下さい。

消防法

  • 危険物第四類第二石油類、危険等級Ⅲ級

安全な取り扱い

  • 皮膚や目を保護するために、安全手袋や保護眼鏡をご使用下さい。インキが皮膚に付着した場合は、石鹸などで十分に洗い流して下さい。また、目に入った場合は水(または微温水)で十分に洗眼した後、医師の診断を受けて下さい。
  • 使用後は、容器を完全に密閉し冷暗所に保管して下さい。
  • SDSを用意しております。本製品を取り扱う前にSDSをご請求頂き、ご理解の上使用者の責任においてお取り扱い下さい。

耐性

試験項目 試験条件 試験結果
耐熱性 80℃ 168時間 塗膜の外観変化と剥離の有無 異常無し
耐温水性 JIS K5600-6-2, 40℃ 168時間浸漬,塗膜の外観変化と剥離の有無 異常無し
耐煮沸性 煮沸水道水中に5分間浸漬, 塗膜の外観変化と剥離の有無 異常無し
耐酸性 5%硫酸 7時間浸漬, 塗膜の外観変化 異常無し
耐アルカリ性 5%水酸化ナトリウム 7時間浸漬, 塗膜の外観変化 異常無し
耐アルコール性 エチルアルコール 30分間浸漬, 塗膜の外観変化 異常無し
耐油性 エンジンオイル 7時間浸漬, 塗膜の外観変化 異常無し
耐洗剤性 中性洗剤1時間浸漬, 塗膜の外観変化 異常無し
耐ウインドー・ウォッシャー性 1時間浸漬, 塗膜の外観変化 異常無し
耐ガソリン性 学振型摩擦試験機, 荷重200g 300回での塗膜の外観変化 異常無し
耐摩擦性 学振型摩擦試験機, カナキン3号綿布,荷重200g 1000回での色落ちの有無 異常無し
促進耐候性(カーボンアーク) ウェザオメータ BP温度63±3℃ 降雨 18分/120分 変褪色, 剥離の有無 2000h 異常無し

試験条件

  • 試験条件 【SP-5110 AUクリアー】【210硬化剤 13%】【Z-704溶剤 15%】 【70℃ 90分】【T-150】【原反:塩ビステッカー】 【VK-911 墨、シルバーの各インキ印刷物の上にオーバーコートしてテスト】
  • 上記耐性試験結果は、弊社における測定結果であり保証値ではありません。  
  • 本カタログに記載されている情報は、予告なく変更する場合が有ります。

よくある質問

FAQ

スクリーン印刷とは何ですか?

スクリーン印刷とは、孔版印刷の一種で、「パターン支持材として紗を用い、その上に作られた版画像を通してスクリーン印刷インキを被印刷体に転移させ画像複製を行う技術の総称」とされています。

被写体については、空気と水以外の物すべてに印刷が可能であるとされています。もちろん、平面だけでなく、曲面、特殊形状、成形品にも印刷が可能です。

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