製品概要

JS-HF41217 SR クリアーは、高い弾性力を持ち、ひっかき傷などで発生した凹み傷を修復する機能を持った2液硬化型インキです。印刷した塗膜は耐擦傷性、耐摩耗性に優れます。

用途

  • プラスチック製品の表面保護

特長・機能

  • 凹み傷に対し修復機能を有します。
  • 真空成形による高い伸び性を発揮します。
  • 原材料にハロゲン(塩素Cl、臭素Br)化合物を意図的に使用しておりません。

基材

  • ポリカーボネート、易接着処理ポリエステル、軟硬質塩ビ

希釈

  • Z-703溶剤(標準)
  • 希釈0~10%以内
  • ※ハロゲンの混入、硬化性、接着性、版上安定性、その他悪影響を及ぼす可能性があるので他の溶剤は使用しないで下さい。

硬化剤・補強剤混合

  • SP-SR硬化剤 20%(標準) ポットライフ5時間
  • ※ポットライフを経過するとインキはゲル化します。 使用する分だけ、調合するようにして下さい。

推奨洗浄剤

  • スクリーン洗剤L2

メッシュ

  • T-150~250メッシュ (T-150のとき、印刷面積は約28m2/kg)

乾燥

  • 80℃ 60分

注意

  • ハロゲン化合物が混入する可能性がある為、指定溶剤、指定硬化剤以外は使用できません。
  • スキージゴム、乳剤、資機材、被印刷体などにハロゲン化合物が含まれる可能性があるので、確認の上ご使用下さい。
  • 製品化前の確認:原反・工程・印刷・乾燥条件の違いにより接着性、耐性が変化する事があります。量産印刷前には必ず接着性や耐性を確認して下さい。
  • 塗膜の膜厚によって、ひっかき傷の修復機能が変わります。10μm以上の膜厚にする事で、安定した修復機能が得られます。また、塗膜を温める事で傷の修復スピードは向上します。

消防法

  • 危険物第四類第二石油類、危険等級Ⅲ級

安全な取り扱い

  • 皮膚や目を保護するために、安全手袋や保護眼鏡をご使用下さい。インキが皮膚に付着した場合は、石鹸などで十分に洗い流して下さい。また、目に入った場合は水(または微温水)で十分に洗眼した後、医師の診断を受けて下さい。
  • 使用後は、容器を完全に密閉し冷暗所に保管して下さい。
  • SDSを用意しております。本製品を取り扱う前にSDSをご請求頂き、ご理解の上使用者の責任においてお取り扱い下さい。

耐性

試験項目 試験条件 試験結果
接着性 JIS K 5600-5-6:ISO2409(クロスカット法)、1mm幅で 6×6、セロハンテープ剥離の有無 0(剥離無し)
引っ掻き硬度 JIS K 5600-5-4、荷重 750gで塗膜が傷の付かない硬度 HB
耐熱性 JISK5600-6-3:ISO 3248: 80℃ 200時間 塗膜外観変化と剥離の有無 異常無し
耐湿性 JIS K 5600-7-2(連続結露法):60℃95%RH 192時間、塗膜外観変化と剥離の有無 異常無し
耐沸騰水性 沸騰水 30分浸漬、塗膜外観変化と剥離の有無 異常無し
耐擦傷性 スチールウール#0000、100g/cm2荷重、20往復、塗膜外観変化 傷なし
耐ガソリン性 学振試験、カナキン3号綿布に染込ませ、200g荷重 300往復、塗膜外観変化 異常無し
耐酸性 5%塩酸、24時間浸漬、塗膜外観変化、原反からの剥がれの有無 異常無し
耐アルカリ性 5%苛性ソーダ、24時間浸漬、塗膜外観変化、原反からの剥がれの有無 異常無し
耐薬品性 ニベア塗布後、40℃95%RH 24時間、塗膜外観の変化 異常無し
耐溶剤性 エタノール浸漬24時間、塗膜外観変化 異常無し
耐ブロッキング性 荷重200g/cm2 80℃ 24時間、塗膜外観変化 異常無し

試験条件

  • 試験条件 【JS-HF41217 SR クリアー】 【SP-SR硬化剤 20%】 【T-250】【80℃ 60分 + 自然乾燥24時間】 【原反:ポリカエースEC100C 0.5mm】
  • 上記耐性試験結果は、弊社における測定結果であり保証値ではありません。
  • 本カタログに記載されている情報は、予告なく変更する場合が有ります。

よくある質問

FAQ

IPX-HF、INQ-HF、FMXなど、XやQ、-HFがつくインキとは何ですか?

X、Qが末尾に付くインキシリーズは、 イソホロンフリーのインキシリーズです。また、-HFはハロゲンフリーのインキとなります。

FAQ一覧

関連する技術情報