製品概要
IMB-003バインダーは、インサート成形時に意匠印刷シートと射出成形樹脂を接着させる為の、スクリーン印刷用バインダーです。
特に、ABS樹脂やアクリル樹脂などの射出成形樹脂と、強固に接着します。
- 溶剤型インキセレクター
用途
- フィルムインサート成形用の接着層
- 適応射出成形用樹脂:PC(ポリカーボネート) 、PC/ABS、ABS、AS、PMMA(アクリル)
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自動車・バイク
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家電(IoT)
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スマホ・タブレット・スマートウォッチ
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センサー
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ゲーム
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その他
特長・機能
- PCシート、処理PETフィルム等へ二液硬化型インキの意匠印刷を行なった印刷シートと、射出成形樹脂との接着層になります。
- ABS樹脂、PMMA樹脂などの汎用樹脂への接着性に優れています。
- スクリーン印刷出来るので、必要な部分だけにパターン塗工が可能です。
基材
- PCシ-ト、易接着処理PETフィルム
- PC
- 易接着処理PET
希釈
- 希釈なし
- ※使用前に良く攪拌して、流動性が出てから印刷して下さい。
- ※希釈が必要な場合は下記溶剤を使用して下さい。 F-002溶剤(標準) F-003溶剤(遅口) 希釈0~10%
推奨洗浄剤
- スクリーン溶剤L2
メッシュ
- T-200~250メッシュ (T-200のとき、印刷面積は約30~35m2/kg)
乾燥
- 最終乾燥は意匠印刷インキの最終乾燥・硬化条件に準じて行って下さい。
注意
- 印刷素材、成形条件等により選定を行う必要がありますが、PCシート、処理PETフィルムへは当社IPXインキ及びINQインキをご使用下さい。
- バインダーを印刷する場合、下地インキが過剰乾燥していると剥離強度が低下します。必ず連続してバインダーまで印刷を行い、最終乾燥を実施して下さい。
- 真空成形、圧空成形、金型成形などのフォ-ミング加工および、射出成形樹脂と一体化させるインサ-ト成形加工では、印刷素材と意匠印刷用インキの選定、印刷条件、印刷順、乾燥方式と条件、成形樹脂の選定、金型の設計(ゲートの形状や種類と位置、ゲートの数)、射出成形時の条件設定など、複合的な要因が最終製品の性能に影響します。
- 試作での試験を十分に行い、夫々の条件を適切に設定してから、ご使用下さい。
- バインダーは、インキと混合して使用することは出来ません。
- インキの品質安全期間:未開封で製造日より24か月
消防法
- 危険物第四類第二石油類、危険等級Ⅲ級
安全な取り扱い
- 皮膚や目を保護するために、安全手袋や保護眼鏡をご使用下さい。インキが皮膚に付着した場合は、石鹸などで十分に洗い流して下さい。また、目に入った場合は水(または微温水)で十分に洗眼した後、医師の診断を受けて下さい。
- 使用後は、容器を完全に密閉し冷暗所に保管して下さい。
- SDSを用意しております。本製品を取り扱う前にSDSをご請求頂き、ご理解の上使用者の責任においてお取り扱い下さい。
耐性
成形性接着試験
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- 試験方法
下記条件にて作成したIPXインキ及びIMBバインダーの印刷物を、射出成形用の金型内に挿入し、下記条件にてバインダー印刷面にABS樹脂を射出してインサート成形する。
- 試験方法
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- 射出成形条件
型締圧力 :60ton
金型温度:60℃
成形樹脂:ABS(テクノポリマー製、21)
成形樹脂温度:250℃
射出速度:60mm/sec
成形品寸法(L×W×H):60×80×2mm - 作成した試験片の印刷シ-ト側に1.0 cm巾に切り込みを入れて成形樹脂から引き剥がし、引っ張り試験機にて引っ張り速度300 mm/分で、180°はく離接着強度(kgf/cm)を測定。
- 射出成形条件
試験条件成形接着性試験結果(ABS樹脂成形)
試験インキ | 試験バインダー | 180°はく離接着硬度 |
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IPX-971 墨 | IMB-009 バインダー | 1.6~2.8 kgf/cm |
IMB-003 バインダー | 5.9~6.5 kgf/cm |
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- 試験条件(インキ)
【IPX-971墨】 【F-003溶剤 10%】 【240硬化剤 10%】 【80℃ 5分】 【T-250】 【原反:ポリカーボネートシート】
- 試験条件(インキ)
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- 試験条件(バインダー)
【IMB-003バインダー、IMB-009バインダー】 【希釈無し】 【90℃ 60分】 【T-250】 - 上記耐性試験結果は、弊社における測定結果であり保証値ではありません。
- 本カタログに記載されている情報は、予告なく変更する場合が有ります。
- 試験条件(バインダー)
よくある質問
FAQ
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バインダーとは何ですか?
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二液硬化型インキの塗膜や印刷素材と、射出成形樹脂を強固に接着させるための、接着層です。
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ISXにもバインダーは必要ですか?
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ISXインキは一液型インキで、射出成形樹脂との接着性に優れている為、バインダーは必要ありません。
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二液型インキには、なぜバインダーが必要になるのですか?
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二液型インキの硬化塗膜は、緻密な架橋構造をとっており、射出時の熱では溶けません。その為、成形樹脂との密着性が悪く、塗膜と樹脂の間に接着層が必要になります。
バインダーを印刷する場合、下地インキが過剰乾燥していると剥離強度が低下します。 必ず連続してバインダーまで印刷を行い、最終乾燥を実施して下さい。
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