製品概要

GIZ-HFインキシリーズは、従来のガラス用インキと比較して耐溶剤性、耐接着剤耐性に優れる事、塗膜のダイン値が高く安定している事、低温乾燥が可能である事が特徴です。

用途

  • スマートフォン、タブレット、自動車内装ディスプレイ等のガラス加飾印刷
  • 自動車・バイク

  • 家電(IoT)

  • スマホ・タブレット・スマートウォッチ

  • センサー

  • ゲーム

  • その他

特長・機能

  • 従来のガラス用インキと比較して耐溶剤性、耐接着剤耐性に優れます。(各種ボンドや両面テープの後加工に適しております。)
  • 塗膜のダイン値が高く安定しております。
  • 従来のガラス用インキ(150℃)と比較して低温(120℃)で乾燥できます。

基材

  • ガラス、金属素材

希釈

  • C-004 溶剤
  • 希釈 0~5%
  • ※ハロゲンの混入、硬化性、接着性、版上安定性、その他悪影響を及ぼす可能性があるので他の溶剤は使用しないで下さい。

硬化剤・補強剤混合

  • SM-708 添加剤 5%
  • ポットライフ 7~8時間
  • ※必ず添加して下さい。
  • ※ポットライフを過ぎたインキは性能を低下させる原因となりますので使用しないで下さい。

補助剤

  • SM-95 消泡剤 1% (消泡、レベリングの向上用)

推奨洗浄剤

  • スクリーン洗剤 L2

メッシュ

  • T-300~420メッシュ (T-300 のとき、印刷面積は約 35~40m2/kg)

乾燥

  • 150℃ 30分
  • 重ね印刷 各層 150℃ 10分 (タックフリー) 最終層 150℃ 30分
  • ※推奨乾燥温度は 150℃ですが、120~150℃の温度範囲で使用可能です。

設定色

  • 000メジウム

  • 001ビクトリア

  • 169紅

  • 189赤

  • 239青黄

  • 399藍

  • 529朱

  • 679白

  • 829紫

  • 939NC墨

カラーガイドのご紹介

注意

  • インキには必ず SM-708 添加剤を 5%添加して使用して下さい。
  • ハロゲン化合物が混入する可能性がある為、指定溶剤、指定硬化剤以外は使用できません。
  • スキージゴム、乳剤、資機材、被印刷体などにハロゲン化合物が含まれる可能性があるので、確認の上ご使用下さい。
  • 製品化前の確認:原反・工程・印刷・乾燥条件の違いにより接着性、耐性が変化する事があります。量産印刷前には必ず接着性や耐性を確認して下さい。
  • インキの品質安全期間:未開封で製造日より12 か月

消防法

  • 危険物第四類第二石油類、危険等級Ⅲ級

安全な取り扱い

  • 皮膚や目を保護するために、安全手袋や保護眼鏡をご使用下さい。インキが皮膚に付着した場合は、石鹸などで十分に洗い流して下さい。また、目に入った場合は水(または微温水)で十分に洗眼した後、医師の診断を受けて下さい。
  • 使用後は、容器を完全に密閉し冷暗所に保管して下さい。
  • SDSを用意しております。本製品を取り扱う前にSDSをご請求頂き、ご理解の上使用者の責任においてお取り扱い下さい。

耐性

試験項目 試験条件 試験結果
接着性 JIS K 5600-5-6:ISO2409(クロスカット法)、1mm幅で6×6、セロハンテープ剥離、剥離の無い事 0(剥離無し)
引っ掻き硬度 JIS K 5600-5-4:ISO 15184(鉛筆法)、荷重750gで塗膜が傷の付かない鉛筆(三菱鉛筆ユニ)の硬度 4H
耐熱性 JIS K 5600-6-3:ISO 3248、80℃、300H、塗膜の外観変化、原反からの剥がれの有無 異常無し
耐湿性 JIS K 5600-7-2(連続結露法)、60℃,、95%RH、 300時間。塗膜の外観変化、原反からの剥がれの有無 異常無し
耐温水性 JIS K 5600-6-2:ISO 2812-2、 60℃温水、24時間浸漬、塗膜の外観変化、原反からの剥がれの有無 異常無し
耐煮沸性 煮沸水道水中に1時間浸漬、塗膜の外観変化、原反からの剥がれの有無 異常無し
耐摩擦性 学振型摩擦試験機、カナキン3号綿布、荷重500g 1000回で色落ちの有無 異常無し
促進対候性(キセノンランプ法) JIS K-5600-7-7:ISO 11341、BP 温度63±3℃ 降雨18分/120分 1000時間 変褪色、剥離の有無 異常無し

試験条件

  • 試験条件 【GIZ-HF939 NC墨 】【SM-708添加剤 5%】【C-004溶剤 0%】【150℃ 30分】【T-350】【原反: ガラス板 】
  • 上記耐性試験結果は、弊社における測定結果であり保証値ではありません。
  • 本カタログに記載されている情報は、予告なく変更する場合が有ります。

よくある質問

FAQ

フラットパネル、タッチパネルの高付加価値化に関係する情報はありませんか?

当社がご提供する技術によるフラットパネル・タッチパネルなどのガラス基材の高付加価値化をご紹介致します。

デザイン面から:  ・ガラス基材上への多彩なカラーバリエーションの実現  ・タッチパネルの窓枠に応用できる高隠蔽黒や高隠蔽白

機能面から:  ・IR透過機能の付与  ・非導電性墨による誤動作防止  ・環境負荷物質の削減、等があります。

IPX-HF、INQ-HF、FMXなど、XやQ、-HFがつくインキとは何ですか?

X、Qが末尾に付くインキシリーズは、 イソホロンフリーのインキシリーズです。また、-HFはハロゲンフリーのインキとなります。

非導電墨インキとは何ですか?

非導電(Non-Conductive)墨インキとは、塗膜の電気抵抗値が高く、電気を通しにくい機能と高隠蔽な黒色を両立するインキです。

電気抵抗が高い(電気を通しにくい)ことで、塗膜に電流が流れることで発生する電子部品等の誤動作や故障をふせぎます。

さらに、高い隠蔽性により遮光性を要求するフラットパネルやスマートフォンのディスプレイの印刷に適しています。

高隠蔽な黒・白とは何ですか?

フラットパネルやタッチパネルの外枠などバックライトが使用される環境においても、 高い隠蔽性によりきれいな黒色や白色を発揮する機能です。

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