スクリーン印刷とは

孔版印刷の一種で、「パターン支持材として紗を用い、その上に作られた版画像を通して印刷インクを被印刷体に転移させ画像複製を行う技術の総称」とされています。

簡単 に言えば、穴(孔)のあいた版にインキをのせ、ヘラ(スキージと呼ばれます。)を使って反対側にセットした被印刷体にインキを転移させる印刷方法になります。仕組み自体は非常にシンプルな為、被印刷体の素材や形状の制限が少ない事が特徴です。

素材・形状に縛られない、
多種多様なスクリーンインキ

スクリーンインキの特徴は、その多様性にあります。
水と空気以外に印刷できると言われる自由度・様々な素材への適応性・あらゆるシーンに対応する
機能性の付与と、印刷物の付加価値向上に寄与します。

スクリーンインキの特長

features

  • 色彩の重厚感と深み

    膜厚を厚くする(3μm~400μm程度)事が出来るので、深みのある表現や触感を強調したデザインに利用できます。また、被印刷体の耐久性向上に寄与します。

  • 対応できる素材の多さ

    プラスチックやガラス、金属、紙など様々な素材に対応したインキをラインナップしています。

  • 様々な形状の印刷面に対応

    平面、曲面、筒など、印刷面の形状に自由度が高い。

  • 塗膜に機能性を付与する事が可能

    スクリーンインキの機能はただ着色するだけに留まりません。例えば、光センサーに対応させる為に、あらゆる光の波長の透過率を調色により調整します。また、素材に抗菌・抗ウイルス性を持たせたり、表面保護クリアーを印刷する事で耐候性を向上させるなど、最終製品の付加価値向上に貢献できます。

  • 豊富なカラーバリエーション

    設定色として多くの色を取り揃えているほか、色をカスタマイズする事(調色)が可能です。色見本として独自のカラーガイドも販売しており、色を指定して注文する事も出来ます。また、各製品情報のページには設定色をご紹介しています。

スクリーンインキができるまで

process

スクリーンインキは、気体以外の殆どの物質を材料とすることが出来る面白いインキです。
例えば、ソフトクリームに入っている「シリカ」や歯磨き粉に入っている「酸化チタン」、かまぼこに使われる消泡剤「シリコンオイル」などを材料にできます。

  1. 原料の調合
  2. 練肉
  3. 調整
  4. 検査
  5. 濾過・充填
  6. 包装・出荷

こんなところに
スクリーンインキ

fields

スクリーンインキが印刷された製品は、家電銘板はもちろん、液晶TVやスマートフォンのディスプレイ、自動車メーター、自動販売機の飲料見本、ゲーム機のコントローラー、リモコン、スクラッチくじ、点字など、日常のいたるところに存在しています。