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Smart Sensing 2023 出展レポート
開催概要
Smart Sensing 2023は、データを利用、活用し無人化を実現するための【無人化ソリューション】をコンセプトとした技術展です。当社は、測距センサーメーカーとのコラボ品やセンサーの動作を阻害せずに製品にデザイン性を付与できるセンサー対応インキ(高透明赤外線透過インキ)を展示いたしました。また、新製品である電磁波シールドインキもご紹介いたしました。
- 会期
- 2023年5月31日 ~ 6月2日
- 会場
- 東京ビッグサイト
- 公式HP
- https://www.smartsensingexpo.com/
出展内容の一覧
1.センサー対応インキ(赤外線透過インキ)
リモコンを使う製品の受光部や、スマートホンに搭載されているセンサーを隠す用途で実績のあるインキです。
特徴
- 可視光・紫外線を遮断し、赤外線のみを透過させる
- 赤外線カメラ(センサー)の機能を阻害せずにカメラレンズを隠すことができる
- さまざまな光センサーとコラボできる
ドライバーモニタリングシステムや見守りカメラなどカメラの存在を消したい製品に最適です。
カメラ(センサー)の機能を邪魔することなく、カメラレンズの圧迫感を感じさせないデザインを実現できます。
(1)センサー対応インキ (2)黒インキ
(1)(2)が印刷されている印刷物の後ろ側に手をかざした時に、赤外線カメラの透過性を確認すると(1)部分は手を確認することができます。
2.センサー対応インキを用いた非接触製品の実用例
1.木目ステルス
特徴
- 高精彩印刷技術によりリアルな木目を再現
- 手をかざすだけでバックライトのONOFFが可能
- センサー対応インキでセンサー部分を隠しても性能を阻害しない
- ステルス印刷を施すことで木目部分に文字を表示させることができる
通常時は木目などのデザインでシンプルに、必要に応じて文字やマークを表示させることが可能です。
協力会社:NSアドバンテック株式会社様
仕組み
他にもさまざまなデザインを再現することができます。
下記はスクリーン印刷で石目調を再現した印刷物です。
カーボン調のデザインも可能です。
協力会社:日清紡マイクロデバイス株式会社様
2.非接触ボタン
特徴
- センサーが指を感知することで点灯
- センサーによっては指を近づける距離やセンサーが反応するまでの時間を調整できる(誤作動防止)
- センサー部分を隠すデザインのボタンでも対応可
エレベータなどの不特定多数の方が触れる箇所や、蛇口など利便性を求める製品は活躍できる製品となっています。
以下はエレベータボタンを模したデモ機です。
協力会社:株式会社エレバイザージャパン様、東亜エレクトロニクス株式会社様
スクリーン印刷の構成
3.ハプティクス技術とステルス加飾のコラボ
スマホ、ゲーム、VRなどに使用されているハプティクス技術(例.実際にないボタンやアイコンを押したときに、押した感覚が得られる)とステルス加飾のコラボ製品です。
特徴
- デザインのない単色黒のステルス加飾も可能
- ブラックアウトした画面を指で押すと振動が指に伝わりバックライトが点灯
- 何も表示されていなかった箇所にアイコンを表示できる
アイコンをご希望の色に指定することが可能です。
ホワイトアウトするデザインもできます。
4.電磁波シールド用インキ
特徴
- 外部からの電磁波を反射できる
- 他のシールド材(金属板)から印刷物に替えることで最終製品の軽量化に貢献
- 製品への直接付与も可能(スプレー塗装)
- 必要な箇所に必要なだけシールド機能を付与できる
- 広範囲の周波数(0.1MHz~90GHz)を1種類のインキでシールド可能
電磁波シールド用インキを塗布していないプラスチック(左)と塗布したプラスチック(右)を比較すると塗布したプラスチックの方がシールド出来ていることが確認できます。
電磁波反射の原理
電磁波がインキ塗膜に当たると、反射します。
性能
以下は周波数に対してシールド効果を測定した結果です。
20dB(赤線)において99%の反射率を示しています。
電磁波シールド用インキの種類
電磁波シールドインキはMRX-HF(プラスチック用)、GLS-HF(ガラス用)に設定してあります。
使用方法
①スクリーン印刷:シールド機能が必要な部分の形に印刷ができる
②スプレー塗装:製品に直接吹き付けて電磁波シールド機能を付与できる
①スクリーン印刷 ②塗装
5.展示会の様子
ご紹介したインキ・工法・試作品について
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