今回は、フラットパネルの製造コストの削減に貢献する技術をご紹介致します。

 

1.UV粘着剤の両面テープの代替による利点

1.製造工程で使用される両面テープの問題点

フラットパネルディスプレイの製造工程において、機能性フィルムやパネルの汚れや傷を防ぐ保護フィルムなどの接着に両面テープが使用されています。

ただ、この両面テープによる接着は、「接着面に合わせた両面テープのカット」と「両面テープの接着」「剥離紙の除去」など多くの工程が必要になります。また、剥離紙や接着面に合わせる際の余剰部分などの廃棄物の問題も発生します。

しかし、UV粘着剤を利用すると、工程数の問題と廃棄物の問題を同時に解決することが可能となります。

 

 

 

2.UV粘着剤の両面テープの代替のメリット

  1. 両面テープ使用時と比較して、製造工程の効率化が可能。
    (UV粘着剤による工程は、粘着剤の印刷とUV硬化のみ。)
  2. 必要な部分だけに粘着剤を塗布することで、材料に無駄が発生しない。
  3. 両面テープの剥離紙や抜き加工による余剰部分などの廃棄物が削減できる。
  4. 粘着力の微調整が可能。
  5. 着色が可能なために、塗布場所の判別が容易になる。

 

 

2.粘着剤の粘着力と保持力のバリエーション

粘着剤は粘着力・保持力において様々なバリエーションが可能です。

 

1.粘着剤のバリエーションイメージ

UV粘着剤がご提供する粘着力と保持力のイメージは以下のようになります。また、当社の粘着剤としてCATシリーズ、UV TACシリーズもございます。

 

 

 

 

2.UV粘着剤の利用による製造コスト削減の事例

以下は、家電製品の加飾フィルムの接着に使用された例です。

フラットパネルディスプレイ以外にも様々な製品の製造工程で、UV粘着剤により両面テープを代替することで、製造工程の効率化を実現しています。

 

 

 

 

3.粘着剤の物性値及び耐性

UV TAC 10810 粘着剤の物性値と耐性(参考値)は、以下の通りです。

 

1.粘着力、保持力の特性値

*JIS Z-0237 に従い 粘着力、保持力の特性値を下記に示します。

版メッシュ T-60 T-150
硬化剤添加量 0% 3% 5% 0%
硬化条件(mJ/cm2) 400 600 800 400
粘着力(180°剥離)(gf/25mm) *1 3400 2600 2520 2080 1540 1300
保持力(1kg 荷重)(mm/1hr) *2 0.5 0.2 0.1 0 0 0.5

 

印刷条件
原反:PET 貼合せ:SUS 板 硬化剤:UV TAC 10810 粘着剤用硬化剤
貼合せ後、24 時間放置し、粘着力、保持力を測定(測定環境:23℃)

*1 粘着力の測定方法:
粘着テープをステンレス試験板から180°引きはがす力を測定する。

*2 保持力(ずれ抵抗性)の測定方法:
ステンレス試験板に貼り付け粘着テープに規定の荷重をかけ、ずれた距離を測定する。
(値が”0”の場合は、規定の荷重をかけてもずれが発生しなかったことを表します。)

 

2.耐性試験結果

試験項目 条件 結果
耐熱性 85℃ 500 時間 異常無し
耐湿性 60℃ 95% RH 500時間 異常無し
耐寒性 -40℃ 500 時間 異常無し
ヒートサイクル -40℃<-->85℃ 各30分 500サイクル 異常無し

 

印刷条件
原反:PET 印刷条件:T-150 貼合せ:SUS 板
硬化条件:80W/cm メタルハライドランプ2 灯、ベルトスピード10m/分、ランプ高さ15cm
貼合せ後、24 時間放置し、耐性試験を実施
取り出し後、特性値(粘着力・保持力)の変化を初期値と比較する。

 

 

 

 

 

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