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Title : 「ISXインキシリーズ」
           FIM/IMD対応一液インキに関して
Vol.139 2008年1月

新規開発のフィルムインサート成形(FIM)対応、一液インキ「ISXインキシリーズ」についてご提案致します。

1.インキ概要

この度、フォーミング時の伸び性を大幅に向上させた、フィルムインサート成形用一液インキ、「ISXインキシリーズ」を新規に開発いたしました。


2.インキの特徴

特徴 適応原反 適応樹脂 活用例
一液型FIM/IMD用スクリーンインキ
*伸び性の大幅向上
*一液型なので、作業性に優れる
*バインダー無しでも各種成形樹脂と接着
*自動車、家電、携帯電話など幅広い用途に適している
PC
PC/PBT
処理PET
PMMA
PC
PC/ABS
ABS
PMMA
自動車銘板・内装
携帯電話
携帯オーディオ
家電銘板
PCの外装
ディスプレイ


3.各種成形用インキの位置付け

当社成形用インキの位置付けを下記に示します。

品名 IPX ISX FMX
特徴 二液型
フォーミング、FIM
一液型
フォーミング、FIM
一液型
フォーミングのみ対応

・現行品と開発品の主な相違

項目 ISS ISX(新開発)
成形時の伸び限界(膜厚) 70%(10µm) 150%(10µm)
インキ臭気 強いエステル臭 弱いエステル臭
労安法 対象外 対象外
EU規制 該当せず 該当せず
稀釈溶剤 Z-503溶剤 Z-705溶剤


ISSとISXの伸び性比較データ

評価方法
@ 1mm方眼のPC印刷シートを評価用金型でフォーミングし、方眼の伸び率を面積にて規定しました。
A ISSとISXの夫々の墨インキ印刷物を同金型にて成形し、ライトテーブルにて遮光性限界位置(光が透過した部分)の伸び率を測定しプロットしました。



尚、上記使用方法・注意事項・性能データは、弊社における試験結果であり、製品性能を保証するものではありません。

*安全な取り扱いについて
SDS(製品安全データシート)を用意しております。当社製品をお取り扱いの場合は「SDS」を参考にして、使用者の責任において実態に応じた適切な処置を講じてください。

「ISXインキシリーズ」塗膜耐性試験結果

試験項目 試験方法 評価
初期接着性 JIS K 5600-5-6:ISO2409(クロスカット法)
:易接着PET
            PC(ポリカーボネート)
25/25
(剥離なし)
耐熱性 90℃−1000時間 異常無し
耐熱ブリード性 白インキを重ね印刷し、250℃-5分後の色相変化 異常無し
湿潤試験 50℃,98%RH、24時間 異常無し
耐水性 水道水−72時間浸漬 異常無し
耐温湿性 60℃−95%RH−1000時間 異常無し
耐温水性 50℃温水−24時間浸漬 異常無し
耐酸性 5%HCl−24時間浸漬 異常無し
耐アルカリ性 5%NaOH−24時間浸漬 異常無し
耐摩擦性 学振型耐摩擦性試験、カナキン3号、500g−500回 異常無し
耐アルコール性 学振型耐摩擦性試験、カナキン3号、500g−100回 異常無し
耐アルコール性 変性アルコールを滴下、0.5h後拭き取り 異常無し
鉛筆硬度 JIS K 5600-5-4:ISO 15184(鉛筆法)、荷重750gで塗膜に傷の付かない硬度 F
打ち抜き パンチでの打ち抜き 異常無し
耐洗剤性 5%ママレモン溶液−2時間浸漬 異常無し
耐油性 ギヤオイルを塗膜に滴下、1時間後の塗膜の状態 異常無し
耐衝撃性 衝撃性試験機、半径6.35mm/500g,5cm 異常無し
屈曲性 折り曲げ試験機,90°の屈曲性 2mmφ
耐冷熱サイクル 90℃,2.5hr〜25℃,0.5hr〜 -40℃,2.5hr〜25℃,0.5hr, 10サイクル 異常無し

<試験条件>
原反:易接着PET(東山フィルム HK31WF)、PC(筒中プラスチック;EC100C)
使用インキ:ISX-971墨、ISX-671白、稀釈:Z-705溶剤/15%
印刷:T-250メッシュ、乾燥条件:90℃-90分(Box乾燥)

<試験方法>
上記印刷物を室温放置24時間後に試験。

<特記事項>
上記性能データは、弊社における試験結果であり、製品性能を保証するものではありません。

「ISXインキシリーズ」調色インキの促進耐光性試験結果

FIM対応一液インキ「ISXインキ」の耐光性についてご報告致します。
◆色インキと白インキを混合した調色品は耐光性が低下する現象が発生します。
◆その為、予め各設定色を「白90:色10」で混合し耐光性試験を行いました。
◆下記に耐光性試験後の色差測定結果を示します。
(標準印刷物との色差ΔEを、色差計にて測定)


品番 300時間/ΔE 600時間/ΔE 品 番 300時間/ΔE 600時間/ΔE
166 赤 1.4 1.7 581 牡丹 0.4 0.8
168 紅 1.1 2.1 791 草 0.5 0.8
182 赤 0.2 1.1 821 紫 0.9 2.3
234 青黄 0.2 1.2  
240 青黄 0.7 0.7 671 白 ※1 0.7 1.6
277 赤黄 0.1 0.2 911 墨 ※2 0.5 0.6
391 藍 0.4 1.0 971 墨 ※2 0.2 0.5
519 朱 0.2 0.9 原反のみ 2.9 3.3

(※1)単色での測定結果
(※2)濃色の為「白95:色5」で混合

<試験条件>
サンシャインフェードメーター:スガ試験機 FAI-5型
放射エネルギー500±100W/u(300〜700nm)
ブラックパネル温度63℃±1℃

<使用原反>
0.5tポリカーボネート
(筒中プラスチック;ポリカエースEC100C)

<印刷条件>
T-250メッシュ、Z-705溶剤/15%、90℃-90分(BOX乾燥)

尚、上記測定データは、弊社における試験結果であり、製品性能を保証するものではありません。

*スクリーンインキは、印刷面積、版メッシュ、印刷環境(温度・湿度等)、乾燥機の性能等により、乾燥性、硬化性、成形適性、塗膜耐性などが変化します。
*フィルムインサート成形(FIM)では、成形樹脂の品種や成形条件により、インキ塗膜と成形樹脂の接着性が異なりますので、バインダーと意匠印刷用インキの選定、印刷条件、成形樹脂の選定、成形時の条件設定など、複合的な要因が最終製品の性能に影響いたします。
⇒最終製品の使用目的に合わせて、必ずご試験の上、ご使用下さい。

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