技術情報トピックス No.113

パールインキ
(スクリーン印刷用パールインキ)


 パールインキを使用して真珠のようなやわらかな色合いと光沢とをもつ意匠性と高級感のある印 刷物の作成が行なわれております、当社パールインキ、ステラ(STELLA)は従来のパール顔料 にはない高輝度で鮮明な色相となっております。また、見る角度により色相が変化する設定色も含 まれております。
今回はパール顔料の発色原理と特徴について、また、弊社の高輝度パールインキ、ステラ(STELLA) インキについて御報告致します。

1.パール顔料の発色原理


 天然の真珠は、透明なタンパク質層と炭酸カルシム層が交互に重なりあって出来ております。
よって、入射光はこの異なる屈折率を持つ平行に配列した透明の2層の境界で、規則的に多重反射し、また反射光をお互い干渉することによって、パール特有な干渉色と光沢が表れます。


 パール顔料はこの特性を利用し、屈折率の低いマイカやSiO2、Al2O3と屈折率の高い 金属酸化物(酸化チタンや酸化鉄など)の層状配列によって、パール色を再現しています。


マイカやSiO2、Al2O3に金属酸化物を塗布する事で、多層の透明薄膜になり、そして規則的な光の多重反射により、パールの干渉色が再現されます。

 

2.パールの光沢と干渉色


2−1.パールの光沢
パール顔料は透明又は半透明の薄板状で印刷された塗膜に層状に配向しております、このパー ル顔料が光を複雑に多重反射することで、真珠のもつソフトなパール光沢を再現します。

 光が薄膜に入射して内部で反射した場合、薄膜の内部を通過して反射した光と表面で反射した光が一緒になるときに光の干渉が発生します。
つまり、それぞれの反射光波の位相が合致すると強めあい、反対に反射光の位相がズレが生じると、光波は打ち消し合ってしまいます。

この光の干渉により、パールの独特の輝きが再現されます。

2−2.パールの干渉色
 パール顔料の厚さによる可視光の波長が干渉され、パールの干渉色(虹彩色)が得られる。

となっており、以下のように層の厚さをコントロールして、色々な干渉色のあるパール顔料が作り出せます。

 以上の様に表面の金属酸化物と各層の厚さを変えることで、様々な色と光沢のあるパール色が得られます。


3.ステラインキのパール顔料の特徴


ステラインキに使用したパール顔料は従来のパール顔料に比べて、下記の特徴を持っています。
 ■顔料表面が平滑で、光の散乱が少なく、より輝度を向上
 ■粒径のバラツキが少なく、シャープな粒度分布で、パール感向上
 ■粒径が小さい(5〜50μm)で、高メッシュ版の使用可能