製品名 : ERXスクリーンインキ (低臭気・環境対応型 銘板用スクリーンインキ)
製品概要
ERXインキは、ベンゼン・トルエン・キシレン・イソホロン等の環境負荷物質を含まない、低臭気の環境対応インキです。優れた再溶解性を持ち、銘板等の細線や文字印刷に適しており、後加工時に必要となる塗膜の柔軟性や耐熱性に優れた一液型スクリ−ン印刷用インキです。
■ 特徴
版上安定性が優れたインキです。
耐候性、耐熱性に優れたカラ−シリ−ズが設定されております。
インキ塗膜は、やや硬く、優れた接着性を有しています。
印刷面はセミグロスの仕上りとなります。
低臭気で、作業環境が良好です。
■ 用途
易接着処理PETフィルム、PC(ポリカ−ボネ−ト)フィルム、シ−トへの意匠印刷物の作成。
素材によりアニール(予備加熱)が必要な場合がありますので、使用前にご確認下さい。
■ 設定色
000メジウム |
168紅 |
263赤黄 |
577朱 |
821紫 |
001ビクトリア | 177赤 | 271青黄 | 581牡丹 | 911墨 |
003金赤 | 182赤 | 277赤黄 | 611白 | 971墨 |
037群青 | 221黄 | 391藍 | 621白 | 972墨 |
121紅 |
246青黄 |
525朱 | 675白 | |
161紅 |
| 519朱 | 791草 | |
■ 消防法・危険物表示
危険物第四類第三石油類
使用方法
■ 稀釈/硬化剤混合/洗浄
ご使用前にインキを十分攪拌してからご使用下さい。
稀釈はF-003溶剤で10〜15%が標準ですが、印刷条件により下記の溶剤も使用できます。
F-002(速乾) F-003溶剤(標準) Z-705(遅口)。
過剰な稀釈や他の溶剤の使用は印刷適性、接着性を低下させる原因となりますので避けて下さい。
洗浄:印刷版の洗浄には、スクリ−ン洗剤(N)を使用して下さい。
■ 添加剤
[ SM-40消泡剤 ]
消泡、レベリングの向上に1〜3%まで使用出来ます。
■ 印刷
T-200〜270メッシュでの印刷に適しております。
T-250メッシュで、インキの使用量は、約35m2/kgです。
■ 乾燥/硬化
必ず加熱乾燥を行って下さい。ボックス乾燥炉で、設定用の目安として80℃10分でタックフリ−になります。80℃で30分の最終乾燥が標準です。
印刷面積、版メッシュ、印刷環境(温度・湿度など)、乾燥機の性能により乾燥性が変化いたしますので、必ず御試験・御確認の上ご使用下さい。
耐性/ 物性
■ 耐性
試験項目 |
試 験 条 件 |
試験結果 |
接着性 | JIS K 5600-5-6:ISO2409(クロスカット法),1mm幅で6×6、セロハンテープ剥離 | 0(剥離なし) |
引っ掻き硬度 | JIS K 5600-5-4:ISO 15184(鉛筆法)、荷重750gで塗膜が傷の付かない硬度 | H |
耐熱性 | 110℃、48H、塗膜の外観変化、原反からの剥がれの有無 | 異常なし |
耐水性 | 水道水168時間浸漬 | 異常なし |
耐温水性 | 40℃温水48時間浸漬、塗膜の外観変化、原反からの剥がれの有無 | 異常なし |
耐酸性 | 5%塩酸, 24時間 浸漬、塗膜の外観変化、原反からの剥がれの有無 | 異常なし |
耐アルカリ性 | 5%水酸化ナトリウム, 24時間 浸漬 塗膜の外観変化、原反からの剥がれの有無 | 異常なし |
耐アルコール性 | 学振型摩擦試験機、カナキン3号綿布エチルアルコール含浸、荷重500g 50回での剥離の有無 | 異常なし |
耐摩擦性 | 学振型摩擦試験機、カナキン3号綿布、荷重500g 500回での色落ちの有無1 | 異常なし |
耐錘落下性 | JIS K5600-5-3 デュポン衝撃変形試験機にて錘500gを50cmの高さから落下 | 異常なし |
屈曲性 | 180°折り曲げ試験機 | 異常なし |
耐打抜性 | プレス機による打ち抜き | 異常なし |
耐候性 | カーボンアークWOM | 1000h |
■試験条件
インキ:ERX-971墨、F-003溶剤(15%稀釈)
原反:0.5t PCシ−ト(筒中プラスチック;ポリカエース EC-100)
印刷条件:T-250メッシュ
乾燥条件:80℃,30分 ボックス乾燥
■特記事項
上記試験結果は弊社における試験結果であり製品性能を保証するものではありません。
貴社製作品の性能については、実際の製品にてご確認下さい。
さらに詳しい耐性データをご要望の場合は、弊社営業担当までお問い合わせください。
使用上の注意
■ 安全な取り扱い
SDSを用意しております。本製品を取り扱う前にSDSをご請求頂き、ご理解の上使用者の責任において取り扱いください。
SDSのご請求は、弊社営業担当までお問い合わせください。
■ 応急措置
皮膚や目を保護するために、安全手袋や保護眼鏡をご使用ください。もし、インキが皮膚に付着した場合は、直ぐに石鹸などで十分に洗い流してください。また、目に入った場合は水(または微温水)で十分に洗眼した後、医師の診断を受けてください。
■ 保管方法
容器を完全に密閉し冷暗所に保管してください。
改訂:2006.09.27
修正:2010.12.20