製品概要

MIR-9100 ミラーシルバーは、高輝度の鏡面を形成し、良好な版上安定性があるスクリーン印刷用インキです。ポリカーボネート、処理PET素材への印刷が可能で、隠蔽性が優れ、銀蒸着フィルムと同等の鏡面形成となります。

用途

  • 家電製品の表示パネル、メンブレンスイッチ、製品ロゴ

特長・機能

  • 優れた鏡面形成ができます。
  • 必要部に印刷する事で光沢のある鏡面ができ、広範囲な印刷用途に対応できます。
  • 版上安定性が良く高粘度の為、抜き文字や凸文字印刷にも適しています。

基材

  • 各種ポリカーボネート、処理PET素材

希釈

  • C-002溶剤 希釈0~30%
  • ※鏡面性、接着性、版上安定性、その他悪影響を及ぼす可能性があるので他の溶剤は使用しないで下さい。

硬化剤・補強剤混合

  • 106硬化剤 0-1% ポットライフ4時間
  • ※難接着基材(ハードコート基材等)に対して接着性を向上させる場合に硬化剤を使用して下さい。使用する分だけ、調合するようにして下さい。

推奨洗浄剤

  • スクリーン洗剤L2

メッシュ

  • T-250~300メッシュ (T-250のとき、印刷面積は約40~50m2/kg)

乾燥

  • 80℃ 30分
  • 重ね印刷 MIR 50~80℃ 30分 (タックフリー) 押え印刷 80℃ 30分

注意

  • 消泡剤などが経時で分離する事があります。ご使用前にインキを充分に攪拌して下さい。
  • 最初に素材に適したインキで意匠印刷を行い、次にミラーインキの印刷を、最後に押え印刷を行って下さい。押え印刷には、『MIX-HFインキ又はMIBインキ』をご使用下さい。
  • 膜厚は3μm以下として下さい、膜厚がそれ以上となる場合押えインキとの間で層間剥離を起こす場合があります。
  • 加熱乾燥をして下さい。加熱乾燥温度と時間は、50℃で30分以上の乾燥が必要です。
  • PCに印刷する場合、塗膜が濡れた状態で60℃以上の熱をかけると、基材が白化する恐れが有ります。
  • PETに印刷する場合は、乾燥温度による基材の白化の影響は御座いません。但しA-PET等のように特殊な基材はアタックを受けて白化します。
  • 印刷後はインキ粘度が上昇します。使用した回収インキは未使用インキに加えず、別の容器に移し入れ、C-002溶剤を添加して、未使用インキの粘度まで希釈してご使用下さい。
  • インキの品質安全期間:未開封で製造日より6か月

消防法

  • 危険物第四類第二石油類、危険等級Ⅲ級

安全な取り扱い

  • 皮膚や目を保護するために、安全手袋や保護眼鏡をご使用下さい。インキが皮膚に付着した場合は、石鹸などで十分に洗い流して下さい。また、目に入った場合は水(または微温水)で十分に洗眼した後、医師の診断を受けて下さい。
  • 使用後は、容器を完全に密閉し冷暗所に保管して下さい。
  • SDSを用意しております。本製品を取り扱う前にSDSをご請求頂き、ご理解の上使用者の責任においてお取り扱い下さい。
  • ※本カタログに記載されている情報は、予告なく変更する場合が有ります。

よくある質問

FAQ

推奨するスクリーン版は何ですか?

ミラーインキはスクリーン版の種類によって印刷物の仕上りが変化します。ミラーインキの印刷に適したスクリーン版の項目として、版メッシュ、オープニング、線径、乳剤厚が挙げられます。 印刷版の推奨条件は版メッシュがT-300、オープニングが広く、線経が細く、乳剤厚(6~8µm)が薄い版です。

推奨するスキージは何ですか?

鏡面性が得られる印刷を行う為に、スキージは硬度70度のウレタンスキージを使用して下さい。エッジは若干丸めにして下さい。(シャープな状態からサンドペーパーで2~3回削る程度にして下さい) ミラーインキの印刷において、インキ中に含まれているアルミ顔料の影響により印刷物にスジやムラが発生する場合がありますので、こまめにスキージの研磨を行って下さい。

鏡面性に影響する印刷条件に関する情報は何ですか?

印刷条件では特に印圧・ドクター圧が重要になります。ミラーインキはアルミ顔料が配向する事で鏡面性、隠蔽性が得られます。 よって、アルミ顔料を配向させる為に、印圧・ドクター圧を一般のソリットインキより強めに設定して下さい。

膜厚が高くなる(3μ以上)とアルミ間での層間剥離を起こす事があります。 更に、鏡面性が低下し、ムラの原因にもなります。 隠蔽性に関しては、膜厚が高くなれば隠蔽性は良くなりますが、アルミ顔料がしっかり配向していれば、膜厚が薄くても隠蔽性が得られます。

1-2.スクリーン版、1-3.スキージ及び2-2.乾燥条件、2-3.印刷条件に記載している推奨条件によって、安定した品質(鏡面性・隠蔽性)の印刷物を印刷する事が出来ます。

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